講談社・メディアドゥ
新しい本寄付講座

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BB(ビヨンドブック)・新しい本研究開発

現状のクローズドなパッケージ系電子書籍とは異なり、デジタルアーカイブの蓄積する豊富 なコンテンツを利用して、インタラクティブ性・改変性、コンテクストのテクスト化、多言語化な どデジタル・ネットワーク機能の特性を活かし、実用化・商品化を前提とした新しい 「デジタ ルコンテンツ・ストラクチャ」 のプロダクトデザインと流通・リテールモデルを検討します。
 
この研究開発プロジェクトは、2017年から2021年まで東京大学DNP寄付講座で実施されたビヨンドブックプロジェクトを引き継き、発展させることを目指すものです。
 
 


プロジェクトメンバー

渡邉英徳 ・ 柳 与志夫(PJ責任者、東京大学)、他 研究者・出版関係者等 約30名
αチームとβチームの2チームを編成し、並行して研究を行ないます

 

目標

  • 書籍、電子書籍に次ぐ次世代デジタルコンテンツ・ストラクチャのプロダクトデザインの仕上げとビジネスモデル提示
  • それに基づく製品化・サービス化の実現


検討期間(2022年度~2024年度)と年度計画

2022年度
α:DNP学術電子コンテンツ研究寄付講座でのBBPの成果をもとにして、さらにAI・ブロックチェーンなどの最新技術の応用も検討しながら、講談社・メディアドゥの事業展開と連携した試作開発をデザイン思考をベースに進めます。
β:若手研究者・大学院生を中心とした技術動向のサーベイを行ない、未来社会のイメージを醸成します。 そこからSFプロトタイピング・バックキャストを行ない、アート思考・インパクト思考によるプロダクトアイデアを形成します。
α - β間の情報・アイデア共有会を随時行い、相互にフィードバックします。
 
2023年度
α:講談社・メディアドゥの事業展開と連携した試作開発とユーザテスト・フィードバックをデザイン思考をベースに繰り返し、プロダクトの完成度を高めます。
。年度内に市場テストを開始することを目標とします。
β:前年度に引き続き、SFプロトタイピング・アート思考によるプロダクトアイデアを形成し、バージョンアップします。 αチームの開発した試作版と、SFプロトタイピング・アート思考・インパクト思考によるアイデアを重層させ、翌年度以降の指針を定めます。
α - β間の情報・アイデア共有ミーティングを随時行いフィードバックします。

2024年度
α:市場テストの結果を踏まえ、プロダクトを改良し、製品版の展開を開始する。ユーザの動向を観測しながら、網羅するコンテンツのカテゴリ・冊数を拡大します。
β:SFプロトタイピング・アート思考によるプロダクトアイデアをバージョンアップする。αチームの開発した試作版と、SFプロトタイピング・アート思考・インパクト思考によるアイデアを重層させ、近未来の読書体験のイメージを更新します。
シンポジウムを開催し、これまでの成果を発表します。

これまでの成果

第Ⅰ期 2017年 4月 ~ 2018年12月
「ビヨンドブック(BB)」のイメージ固め

第Ⅱ期 2019年 1月 ~ 2020年6月
BBのプロダクトコンセプト・実証コンテンツの確定

第Ⅲ期 2020年 9月 ~ 2021年9月
BBのプロトタイプ制作・評価

    2021年4月
BBのプロトタイプ制作・評価
デジタルアーカイブ学会企画セッションでプロトタイプ公表 ⇒ その成果をまとめ同学会誌で発表(2022年5月号掲載予定)


デジタル教材活用制度開発

学術・専門書等の著作物について、高等教育における授業の教材として合理的に利活用可能なライセンスモデル構築を目指し、学術出版社協力のもと3大学研究者による共同研究を行います。これも旧DNP講座で実施されていたプロジェクトの成果を引き継ぎ、さらに発展させるものです。


プロジェクトメンバー

[ 大 学 ]
渡邉英徳 教授、柳与志夫 特任教授、井関貴博 特任研究員 (東京大学 情報学環)
山里敬也 教授 (名古屋大学 教養教育院)
加藤和彦 教授 (筑波大学 副学長・理事)
[ 出 版 社 ]
東大出版会、有斐閣、勁草書房 ほか
[ その他 ]
法曹関係者


目標

これまで名大で実施してきたデジタル教材群のサブスクリプションモデルを他大学に拡大・展開し、その有効性の検証とそれに基づく改善を行います。利用料の適正配分の手法についても検討します。
出版社や授業内容の違いに応じた、サブスクリプション以外のモデルの可能性についても検討します。またマイクロコンテンツ単位でのモデル適用の可能性も追究します。


これまでの成果

2016~2019年度
課題整理、参加大学・出版社との協議、検討スキーム策定 など

2020年度
協力教員/対象デジタル書籍確定 、PS環境準備 などを中心に一部実施

2021年度
被験者拡大、ライセンス料金体系策定(無償ライセンス⇒有償ライセンス) など